§90. RGBテキストブラシの作り方{ブラシの作り方ー三部作(その2)}

 ブラシの作り方を三部構成でfencepostが解説しています。このチュートリアルは、その第二部 ーーー RGBテキストブラシの作り方 ーーー の和訳と実践です。ここでは、二つのブラシを作成します。二つともRGBブラシです。もう一度記しますが、RGBブラシは描画色の変更ができません。描画される色はブラシを作成するときにレイヤーに塗られたブラシを構成する色だけです。
 Fencepostのオリジナルのチュートリアルは、テキストの作成に彼の”text blending tutorial”が途中まで用いられています。

 オリジナルの”text blending tutorial”は、こちらのサイトからPDFファイルをダウンロードしてください。このチュートリアルは「§39. 黄金のテキスト パート2」として実践しています。

 第一部: http://fence-post.deviantart.com/art/Creating-GIMP-Brushes-Part-1-36169355
 第二部: http://fence-post.deviantart.com/art/Creating-GIMP-Brushes-Part-2-36169666
 第三部: http://fence-post.deviantart.com/art/Creating-GIMP-Brushes-Part-3-36169952

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     作成したブラシで描画した画像。

Step1-3 テキストの追加(全て背景透明の画像です)。

Step1-6 選択範囲を反転させてドロップシャドーを適用。

Step1-7 白い影の追加。

Step 1

 テキストの入力と装飾。

    1/ 任意のサイズで新規画像を作成します。

    ファイル>新しい画像

    サイズ=640×300
    背景=透明
    色空間=RGBモード

    【NOTE】色空間=RGB、背景=透明で作成しています。これは非常に重要です。RGBブラシは背景透明でなければなりません(【訳注】アルファチャンネルがサポートされていればよい)。
     RGBブラシの背景にグラデーションを追加した場合は、このブラシの背景は、グラデーションで与えられた色になります。

    2/ 【OPTIONAL】 訳者の挿入部分です。1/で新しい画像から作成するのではなく、JPG等の透明をサポートしていない画像から開始した場合は、透明をサポートするようにします。

    背景レイヤー(もしくはJPG画像などのレイヤー)を右クリック>アルファチャンネルを追加

    3/ テキストを追加し、適切な位置に移動させます。

    レイヤー名=Tutankhamun

    ここでは、黄金に因んで Tutankhamun(ツタンカーメン)と入力しています。
    フォントは、フリーの Planet Kosmos です。

    4/ 選択範囲を作成します。

    Tutankhamunレイヤーを右クリック>不透明部分を選択範囲に

    5/ 選択範囲を反転させます。

    選択>選択範囲を反転

    6/ Tutankhamunレイヤーにドロップシャドーを適用します。

    フィルタ>照明と投影>ドロップシャドー

    設定:
    オフセットX/Y=共に2
    ぼかし=5
    色=黒
    不透明度=80
    画像サイズ変更可=チェックを外す

    7/ フォントに白い影を追加するために設定を変えて、Tutankhamunレイヤーにもう一度ドロップシャドウを適用します。

    フィルタ>照明と投影>ドロップシャドー

    設定:
    オフセットX/Y=共に1
    ぼかし=0
    色=白
    不透明度=80
    画像サイズ変更可=チェックを外す

Step2-4 アウトラインの追加。

Step2-8 ベベルとドロップシャドー追加後。

Step 2

 テキストにアウトラインを追加する。

    1/ 新規レイヤーを作成し、このレイヤーをテキストレイヤー(作例では、Tutankhamunレイヤー)の下に置きます。

    レイヤー名=Black Matrix

    2/ 選択範囲を作成します。

    Tutankhamunレイヤーを右クリック>不透明部分を選択範囲に。

    3/ 選択範囲を1px拡大します。

    選択>選択範囲の拡大

    拡大量=1

    4/ Black Matrixレイヤーを選択状態にし、選択範囲を黒で塗りつぶします。

    編集>描画色で塗りつぶす(描画色が黒から変更されている場合は、黒に戻す。)

    5/ Drop Shadow#1、Drop Shadow、Black Matrix、Tutankhamunレイヤーの4つのレイヤーを統合し、レイヤー名を変更します。

    レイヤー名=Integrated Tutankhamun

    6/ Integrated Tutankhamunレイヤーにベベルを追加します。

    フィルタ>装飾>ベベルの追加

    設定:
      コピーで作業する=チェックを外す

    7/ 選択範囲を作成します。

    Integrated Tutankhamunレイヤーを右クリック>不透明部分を選択範囲に

    8/ Integrated Tutankhamunレイヤーにドロップシャドーを適用します。

     フィルタ>照明と投影>ドロップシャドウ

    設定:
    オフセットX/Y=共に2
    ぼかし=5
    色=黒
    不透明度=80
    画像サイズ変更可=チェックを外す

    8/ 作成されたDropShadowレイヤーを下のレイヤーと統合します。

    作成されたDropShadowレイヤーを右クリック>下のレイヤーと統合

Step3-1 背景を作成し、ブラシを適用。

Step 3

 Brush 1。ブラシの保存(背景なし)。

    1/ 現在のイメージをRGBフォーマットで、GIMPのブラシフォルダに保存する(拡張子、gbr)。

     fencepostは「これは実に簡明であるが、クールとは言い難い」とコメントしている。

Step4-5 着色したブラシ。

着色したブラシの適用。

Step 4

 Brush 2。少しデザインしてみる。

    1/ 好みの色に描画色を変更します(何色を使っても差し支えありません。グラデーションも使用できます)。

    2/ 新規レイヤーを作成します。

    レイヤー名=Color
    背景=透明

    3/ Colorレイヤーのプロパティを変更します。

    レイヤーモード=オーバーレイ

    4/ Integrated Tutankhamunレイヤーから選択範囲を作成します。

    Integrated Tutankhamunレイヤーを右クリック>不透明部分を選択範囲に

    5/ Colorレイヤー選択状態で、選択範囲を描画色で塗りつぶします。

    編集>描画色で塗りつぶす

    6/ Colorレイヤーを下のレイヤーと統合し、レイヤーを一つにします。

    Colorレイヤーを右クリック>下のレイヤーと統合

    7/ 現在のイメージをRGBフォーマットで、GIMPのブラシフォルダに保存する(拡張子、gbr)。

    作成したブラシの実画像を以下に表示します。

Brush1の実画像。

Brush2の実画像。

背景を付けフォーラム等での署名用のサイズに縮小。

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初版作成: 2011/01/01
Presented by HIPPO